この記事はこんな人の役に立ちます
・現役のケアマネ
・ケアマネの仕事で多職種連携が大切なのは分かっているんだけど、コミュニケーションが苦手で辛い
・多職種連携の為に、日夜色々な人達と連絡調整してるんだけど、なぜか上手くいかない
ケアマネにとって切っても切り離せないキーワード、それが多職種連携
国は地域包括ケアシステムという、大掛かりなプロジェクトを成功させたいと考えています。なぜならこの仕組みが上手く回れば、医療、介護、福祉の分野において「人、モノ、カネ」といった限られたリソース効率よく運用でき、最大限の効果を期待できるからです。
つまり地域包括ケアシステムは、これから日本の医療や介護が天国になるか地獄になるかの分かれ道。国は絶対に成功させたいわけです。
このシステムをスムーズに機能させるためには、医療、介護、福祉、行政、地域住民・・・etc
色々な人達が、同じゴールに向けて協力し合う体制が大前提です。放っておいてもそれができるのが理想ですが、現実にはそうはいきません。
令和の時代になっても、国同士で戦争しているのが人間。ただそこまで規模が大きくなくても、職場の人間同士で足の引っ張り合いをして、ご近所同士で些細な事でトラブルになり、家族であっても「どっちが親の介護をするんだ!?」で揉めるのが人間です。
放っておいたら、皆が好き勝手やってしまい、協力することなどできません。だから誰かがそれを取りまとめる必要があります。そこで矢面に立たされたのがケアマネです。
地域包括ケアシステムの要になるのは、ケアマネジャーです
このように、急に国のビッグプロジェクトのリーダーとして、大した報酬も権限も与えられない状態で重責を担う事になったのが僕達ケアマネです。
文句の一つも言いたい所ですが、僕達ケアマネは真面目で優しい人が多いから、この無茶ぶりにも真摯に応えようと日々努力をしています。
しかし、これが難しい。当然ですよね、簡単に人を取りまとめる事ができるのなら、今頃どの会社組織もマネジメントに悩む事はないわけですから。
この大仕事に対して、誰もやり方を教えようとしない
「とりあえずイイ感じにやっておいて」と国から無茶ぶりがあっただけ。できても褒められず、できなかったら「介護保険の財源が圧迫しているのはケアマネのせい。ケアマネはもういらないんじゃないか」等とディスられる
この状況をなんとかしたい。僕はずっとそう考えていました。少なくとも多職種連携で悩み、苦しむケアマネさんを一人でも減らしたい。
そこで考えたのが、僕の10年以上のケアマネジャーとしての経験。そこに学び続けてきた心理学の知識を実際に多職種連携で応用した実践知。それを伝える為の本を書こうと思いました。
それが本書多職種連携×心理学です。
この記事では、この本がどのようなものなのかについて紹介させてもらいます。
本を書いた理由
「多職種連携のせいで、辞めてしまうケアマネさんを減らしたい」
僕はこれまで10年以上ケアマネジャーとして仕事をしてきました。そして多職種連携の名のもとに、たくさんの人達と関わってきました。
利用者や家族は当然ですが、主治医、入院先の医療スタッフ、介護事業所のスタッフ、役所などの行政職員、社協職員や司法書士などの後見人、ボランティア団体・・・etc
数え上げたらキリがないほどです。もちろん全てのケースでこれだけ大量の人達と関わるわけではありません。
しかし自分の全ケースを合わせれば、連携しなければいけない人達の数は膨大になります。これは僕だけでなく、全てのケアマネさんに共通している事です。
そしてケアマネの仕事というのは、究極的に言えば多職種連携が上手くできないと仕事にならないのです。
料理人が美味しい料理を作れるからそれが仕事になるし、だからお金がもらえます。
同じようにケアマネも多職種連携ができるから、利用者の支援が行え、結果としてお金がもらえる仕事になります。
つまりケアマネの仕事をしたければ、多職種連携から逃げる事はできないのです。
だがしかし。ここが一番問題なのですが、その超重要な多職種連携を上手くやる方法を誰も教えてくれないのです。
あなたは「多職種連携は、どうすれば上手くできるのですか?」という疑問にこのような答えが返ってきた経験はありませんか?
・信頼関係を築けるようにしましょう
・相手の立場を理解するように努力しましょう
・とにかくマメに「報連相」するのが大事です
どうでしょう?心当たりはありませんか?そしてこう思いませんでしたか?
そんな事言われなくても分かってるんだよ。でも、どうすればそれができるか、分からないから困ってるんでしょ!
なぜ上記のようなアドバイスには意味が無いのか?それはアドバイスの内容に具体性が無く、ハッキリ言えば精神論レベルでしかないからです。
頑張ろうと思ってモチベーションが上がっているのに、教えてくれるコーチが「とにかく大事なのは気合だから」しか言わない。
こんな状況で上手くいくはずがありません。当然ほとんどのケアマネさんが多職種連携で失敗します。そして
・多職種連携するのが苦痛で苦手になる
↓
・連携できないので、仕事で結果が出ない
↓
・周囲から「アノ人なんの為にケアマネやってんだろ?」とディスられる
↓
・ケアマネの仕事が嫌でたまらなくなり、辞めてしまう
多職種連携が上手くいかなくなると、かなりの確率で上記の負のスパイラルパターンに陥る事になります。その結果辞めてしまうケアマネが後を絶ちません。その結果、昔は花形だったケアマネの仕事も現在は担い手不足が深刻な状況になっています。
この状況をなんとかしたい。そこでこう考えました。
誰も教えてくれないけど、多職種連携に本当に必要な知識を、僕と同じケアマネさんに伝えたい!
あなたはこれまで苦手な多職種連携をどうにかしたい。そこで有名な講師がやっている研修などに、お金と時間を使って参加した。しかし参加した結果、こんな状態になっていませんか?
言ってる理屈は分かるんだけど、これ実際にできそうに無いな・・・
なぜこうなるのか?それは有名講師というのは、ほとんどの場合現役のプレイヤーからは退いています。だから現場の温度感、もっと言えばリアルな苦労が分からなくなっているのです。
そしてそれなりのお金をもらって研修をやる以上、内容がなんとなくショボいと次からは呼ばれなくなります。だから妙に回りくどい独自の理論やノウハウを教え、グループワークなどにみっちり時間を使う。
その結果、参加者は研修当日こそ「いや~良い勉強になったわ」と満足感に浸れます。しかし学んだ内容を仕事で使う事はありません。なぜならそれは、現場から退いた講師達の理想論であり、ハッキリ言えば机上の空論に過ぎないからです。
仕事の成果に繋がらない研修などの学びはジャンクフードに似ています。食べても食べても栄養にならない、それどころか食べる程に体調を崩す。
「こんなに一生懸命頑張って、勉強だって人一倍やっている。なのになんで上手くいかない。自分にはこの仕事は向いてないという事なのか・・・」
頑張っているのに成果が出ないほど辛い事はありません。そして僕は、同じケアマネさんでこのような状況で苦しんでいる人がたくさんいる事を知りました。そして
「学べば誰にでもできて、しかも実際に効果の大きい知識を、多職種連携で困っているケアマネさんに伝えたい。そしてケアマネを辞めてしまう人を一人でも減らしたい」
こう強く思うようになりました。それが本書を書くきっかけになった理由です。
拙書「多職種連携×心理学」について
改めて、この本は次のような人にオススメします
・現役のケアマネ
・ケアマネの仕事で多職種連携が大切なのは分かっているんだけど、コミュニケーションが苦手で辛い
・多職種連携の為に、日夜色々な人達と連絡調整してるんだけど、なぜか上手くいかない
もしあなたがこの条件に当てはまるなら、本書を読む事であなたの役に立てるはずです。
本書のメインは、心理学の知識をいかにケアマネの多職種連携に応用し、仕事で成果を出すかにフォーカスしている事です。
なぜ多職種連携に心理学の知識が必要なの?関係あるの?
このように疑問に感じる人がほとんどでしょう。そしてハッキリ言います、メチャクチャ関係あります
多職種連携という、堅苦しい言葉に隠れて分かりにくいのですが、本質は人間同士のコミュニケーションです。
だからコミュ力が無いとダメ。コミュ力が無い自分にはこの仕事は向いていない。そう考えている人へ
コミュ力は才能ではなくスキル。正しく学んで練習すれば誰でも身につけられる
ではどうすればコミュ力が身に着くのか?それは人間の「心」を知る事です。
心を知るなどと書くと、スピリチュアルな印象を抱く人もいるかもしれませんが、全然違います。
人の心というのは「Aという状況になれば、Bという反応を起こす」ということがほぼ分かっています。そしてその法則を体系的にまとめたのが「心理学」という学問です。
僕もケアマネ初任者の頃、多職種連携が全然上手くできませんでした。
先輩や上司にコツを聞いても「とにかく繰り返しやって、経験を積むしかないんだよ」
こんな筋肉マッチョな答えしか得られませんでした。しかし言われる通り繰り返したくさんやっても上手くいかない。一体どうすればいいのか、もうケアマネ辞めるしかないのか・・・。
こんな風に悩み、毎日吐きそうなくらい辛い思いを我慢しながら仕事をやっていました。
そんな時に出会ったのが心理学の本でした。最初は何気なく手に取っただけでしたが、自分の知らなかった人間の心理について、具体的な知識や仕事やプライベートな人間関係でも生かすためのノウハウが書かれているものも多く、気が付けば夢中で読んでいました。
その冊数は軽く100冊以上です。もっとあるかもしれません。
そして学んだ心理学の知識を、多職種連携でも実験的に使ってみました。その結果、うまくいかないものと非常に効果の高い内容というのが分かってきました。
心理学を多職種連携で使うようになって、多職種連携が自分の中でメチャクチャ簡単になりました。
どれくらい簡単になったか?以前であれば頼んでも全く動いてくれなかった相手が、今ではこっちから頼んでなくてもやってほしい事を自らやってくれます。
ゲームでたとえれば、難易度がベリーハードからイージーモードくらいに変更された感じです。
これまではゲームの攻略法を全く知らず、ただがむしゃらに挑んでいただけです。しかし今は攻略本片手にゲームをしているような状態です。
テストを参考書を見ながら解いているような状態と言えば分かりやすいでしょうか。とにかく心理学の知識を学んで、実際に多職種連携で使えるようになると、仕事が圧倒的に楽になります。
この本を読む事で、このような結果が期待できます。
☑多職種連携が「苦手→楽しい」になり、結果としてケアマネの仕事が楽しくなってくる
☑周りがあなたに協力してくれるので、精神的なプレッシャーが1/10くらいになる
☑仕事が早く片付くので、サービス残業や休日出勤が無くなりプライベートを楽しめるようになる
ザっと挙げただけでもこれくらいのメリットがあります。
最近では「ライフハック」という言葉が流行っています。言葉の解釈は様々ですが、コンピューターへハッキングするハックという言葉が使われている事からも、仕事の面で言えば仕事を効率よく、しかも史上最大の成果を出す知識や方法と考える事もできます。
本書では職場の上司や同僚、ケアマネ向けの研修講師などが絶対に教えてくれない心理学を応用した、多職種連携に本当に使える知識だけを厳選し、分かりやすい形で紹介しています。
「利用者」「家族」「主治医」「サービス事業者」「職場の同僚」等、対象別に使える知識をまとめたので、まずは自分がもっとも苦手を感じている対象から読み始めるという使い方も可能です。
心理学の知識と聞くと難しそうですが、本書の特徴として難しい内容は一切入っていません。
コンセプトは「誰にでもできて、なのに圧倒的な効果が得られる」事です。コスパの優れた一冊であると自信をもってオススメします。
ただし一つだけ注意点があります。それは「本書で読んだことをちゃんとやってほしい」という事です。
どんなに優れた知識も、実際に行動に移さなければ何の意味もありません。行動に移さなければ、あなたが望む結果も手に入りません。
しかし大丈夫、ここまでこの記事を読んでくれたあなたにできない理由はありません。
本書を読んで、これまでなかった新しい、ケアマネとしての武器を手に入れてみませんか?
本書の購入方法ですが、あの有名なアマゾンが運営している電子書籍
kindleで購入できます。
ちなみにKindle Unlimited(月額定額制の電子書籍読み放題サービス)を利用中の方であれば無料で読むこともできます。
Kindle Unlimitedご利用中の方は無料ですので、是非ダウンロードして読んでみてください。
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「ケアマネになりたい、でも試験に全然受からん」
こんな人へ。大丈夫、ケアマネ試験は正しい勉強方法を知っていれば誰でも受かります
僕が試験に一発合格した時に使った方法を教えます
次こそ試験に合格して、周りの人達を見返してやりましょう。その方法をこのnoteに余すことなく書き上げましたので、試験に受かりたい人は読んでみてください
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