ケアマネの再試験は年度末に実施！？　現役ケアマネへの影響は？

今年のケアマネ試験は台風の影響で１都１２県で中止になった件。厚労省が再試験の時期を年度末頃に実施したいと発表がありました。

厚生労働省は13日に出題された試験問題を、今月16日以降にネットなどで公開する予定。このため再試験を行うためには、新たな試験問題を用意することが不可欠となる。13日の試験問題が再び使われることはない。
試験問題の作成には通常、半年程度の時間を要する。厚労省の担当者は、「来月にすぐ再試験を行う、とかそういう日程にはならない。難しい」と説明。年度末が近い頃にならざるを得ないのではないか、という認識を現時点では持っているとした。

ケアマネ試験の要綱では、「試験は1年に1回以上行うこと」と規定されている。このため、どこも「再試験を行う」と回答してくる可能性が高いとみられるが、これはまだ確実ではない。都道府県の判断によっては、中止したところの中で対応が違ってくる可能性も残されている。

引用：JOINT　介護のニュースサイトより

このまま行くと再試験は恐らく４月頃ということです。今年の試験に受かって来年４月頃からケアマネの仕事に就きたいと思っていた人には本当に今回の事は残念だと思います。

仮にですが、ケアマネ試験が２０２０年の４月に再試験となった場合。実務者研修が５～７月に実施され、８月頃からケアマネとして働き始める計算になります。

現役の僕達への影響としてはまず、研修生を受け入れしている事業所が、例年にない時期に受け入れをすることの負担です。

この時期はケアマネの更新研修Ⅰ・Ⅱも行われている時期であり、人手不足になりやすい時期に研修の受け入れとなると一時的ではありますが相当な負担増になることが考えられます。対象の事業所は今からそうなった場合の想定もしておいたほうが良さそうです。

また４月にケアマネのライセンスを取ったばかりの人でも採用しようと考えていた事業所からすると、採用できる時期がずれることになります。仮にですが、それ見込みですでに退職を考えている人がいた場合は予定通りに行かなくなり、退職時期の延期に応じてもらえない場合は一時的に人員がマイナスになります。

そうなった時に、今の人員で利用者の受け入れ継続が可能なのかどうか。介護報酬のマイスナスにはならないのかなどは考える必要がありそうです。

気になるのは、中止になっていない都道府県でも全国一律に再試験を行う可能性がある事。そうなると、今回の試験で落ちた人が、通常だとⅠ年待たなければならないのに、約半年後に再トライできる事になります。

これはある意味ラッキーな事だと思います。あまりポジティブな事はないケアマネの再試験ですが、「棚からぼた餅」の人も出てくるかもしれません。