ケアプランを作っていると、素朴な疑問に
「1~3表って皆どの順番で作っているの?正しいやり方とかってあるの?」
こんな事を考えたりしませんか?
絶対この順番じゃないといけない、みたいなルールはありませんがどの順番で作るのがよいのか書いてみます。
パターン① 普通に1表を全て作成後2表→3表を作成
まずケアマネ初任者のほとんどが、このパターンで作っていると思います。僕も初任者の頃は、特に何も考えず1表から順番に作っていました。
利用者や家族の意向と総合方針を決めてからプランの内容作成へと進むことになるのがこのパターンの特徴です。支援内容のブレないプランが作りやす いが、2表を作成する前に総合方針を決めるため実は難易度が高め。主にベテラン向きと言えます。
パターン②2表を最初に作成してから1表→3表を作成
2表で具体的な支援内容を作ったことにより、利用者や家族の意向や総合方針もまとまり1表と2表との整合性がとれやすい。これは意向がサービスや支援内容で変わりやすく、また決まる事を前提とした考え方。
比較的新しい作成手順ですが、「結局利用者や家族の最終的な意向って何?」みたいに作成中に迷宮入りする可能性もあり(笑)難易度高めであまり初任者にはお勧めしません。
パターン③1表の意向→2表を作成→1表の総合方針→3表
僕が最もお勧めするのがこのパターン③です。
そもそもケアプランの特性から言って、まずは利用者や家族のニーズがなんなのかはっきりしない事には作れません。
その為、まずは意向をしっかり記入。そこからいくつかあるニーズを整理し、それを満たしていくための支援計画である2表を作成。
最後に1表の総合方針。1表の総合方針というのは簡単に言えば「2表の支援内容や方針をざっくり簡素に説明したもの」です。そう考えれば先に2表を作ってしまったほうが簡単で、しかも内容にブレが出にくいものが作れるのです。
初任者からベテランまで、経験や能力差に関係なく万人にお勧めできる最もスタンダードな作成手順だと思います。これ以外のパターンでやっている方で、まだ作った事がない人は試しにやってみてほしいと思います。
まとめ
いかがでしたか?たかが順番ですが、その順番を工夫するだけでケアプランが作りやすく、しかも質の高いものができる可能性が高くなります。 是非参考にしてください。
ちなみに「私はいきなり3表から作りますけど」みたいな人はいませんよね。 (^_^;)
3表から作るという事は、完全に「サービスありきのケアプランを最初から作っている」ということですので、ケアプランの理念に反するやり方になります。
介護サービスは利用者や家族のニーズを満たしていく為の「手段」の一つでしかない為、その場合もう一度アセスメントし直してクライエントが本当に求めている事が何なのか見つける事をしてほしいと思います。