ケアマネの仕事をするうえで大きな負担になっているものにシャドーワークがあります。
これは国も問題視していて、人材不足が深刻になっているケアマネを確保する為にも早急な対応が必要だと動き出しています。
厚労省・老健局長がケアマネの無償労働に言及 「シャドーワークが多い。整理が必要」
ではケアマネのシャドーワークとはどのようなものがあるのか?それがコチラです
・家事(掃除、洗濯、食事の用意、買い物など)
・病院の付き添い(加算が取れないものも含む)
・役所や銀行、お店など、必要な外出先への付き添い
・書類の作成代行(作成義務が無いもの含む)
・電気、ガス、水道などのライフライン、介護サービスなどの料金支払いのサポート
・引っ越しの時の手伝い
・救急車への同乗
・入院やショートステイ利用前の物品の準備
・デイサービスに行く前の準備や送り出し支援
・退院時の手続きや荷物の回収
・認知症利用者を見守る人がいない時の見守り
・電気製品の使い方、不具合の問い合わせ(スマホが使えん、電球が切れて困ってる、など)
・病院の付き添い(加算が取れないものも含む)
・役所や銀行、お店など、必要な外出先への付き添い
・書類の作成代行(作成義務が無いもの含む)
・電気、ガス、水道などのライフライン、介護サービスなどの料金支払いのサポート
・引っ越しの時の手伝い
・救急車への同乗
・入院やショートステイ利用前の物品の準備
・デイサービスに行く前の準備や送り出し支援
・退院時の手続きや荷物の回収
・認知症利用者を見守る人がいない時の見守り
・電気製品の使い方、不具合の問い合わせ(スマホが使えん、電球が切れて困ってる、など)
多分他にもありそうですが、私が思いつく限りでこのくらいはあります。
あなたはこれを見てどう思いましたか?
このくらいケアマネなんだからやってくれたらいいでしょ!
てか、家事とか病院の付き添いなんてヘルパーに頼んだら済む話でしょ!
こんな風に思う人がいるかもしれません。しかしここで私はあえて言いましょう
甘~~~い!!!あんたらはケアマネのリアルな実態を知らんからそんな事言えるんや!!
ケアマネがケアプランを作る時、どうしてもネックになるのが支給限度額です。
介護度によって保険で使えるサービス料に制限があるこの仕組み。こいつのせいでサービスが使いたくても使えない。
もちろん支給限度額オーバーで全額自己負担で良いのならいいですよ。でもそんなお金に余裕がある人はほとんどいません。僕達ケアマネはその人がどの程度介護のサービスにお金が使えるか?大体把握しています。その予算と照らし合わせた時、どうしたってすぐに頭打ちになってしまうのです。
サービスも使えないなら家族にやってもらえばいいでしょ
これも基本アウト。そもそも家族がやってくれるなら最初からこんな状況になってません。
最近の傾向として地方在住者の場合、子どもがいても遠方に住んでいる事が多く、身近な家事などを代わりに行う事が難しいのです。さらに近くに住んでいても仕事をしている人が多く、タイムリーに家族がサポートできる事のほうが少ないのです。
じゃあどうするのか?他に利用できそうな社会資源が無い場合、或いは利用する術をまだ知らない経験年数が浅いケアマネの場合、もう自分が動くしかないのです。ケアマネとして、自分の担当利用者が困っているのを何の策もなく放置するなんてできないですから。
その結果、これだけのシャドーワークをこなす事になる。しかもこれ恐ろしいのが
ケアマネのシャドーワークは全部タダ働き
これですよアナタ。内容を見たって、普通にお金請求できそうなものばかりでしょ。それが全部タダ
これが分かったら、利用する側からしたらケアマネにやってほしいでしょ。普通の民間の会社など。たとえば便利屋稼業的な所に依頼したらそれなりのお金が請求されますよ。それがタダなんだから。
働けど働けど報酬は増えない。報酬にならない仕事なんて、本音を言えばやりたくない。しかしやらないわけにもいかない。だって利用者が困るの分かっていて放置はできないんだから。
強い言葉で批判するなら、ケアマネのシャドーワークはケアマネの善意を利用した搾取です。
私自身の経験でもこれがかなり負担になりましたね。
支給限度額ギリギリで組んでいるから、病院受診の付き添いをヘルパーにお願いできない。家族も健康上の問題を抱えていてできないから自分が毎回付き添うしかない。これで大体半日潰れます。
病院の入退院の時も家族が遠方で対応できない人などは、本人や家族に許可とって家に行って必要なモノを準備したり、人によっては「ペットの世話を入院中どうしたらいいのか?」など言われ、ペットホテルの利用の手配などしたこともあります。(この経験から要介護状態になった人はペットは飼わないほうがいいと思う)
独居の人が引っ越しをする時なんて大変でしたよ。引っ越し業者の手配からライフラインの手続き、役所に一緒に行って住民票などの変更手続き。そして一番大変なのが当日ですよ。
引っ越し業者もお金払えば引っ越し先で荷物のセッティングまでしてくれる所もありますが、節約する場合荷物を運ぶだけになります。その場合誰が荷ほどきをするのか?
本人では大した事できないから、自分と、後は手伝ってくれそな同僚に声かけて協力してもらいました。これでほぼ1日潰れますが全部タダ働き。我ながら良くやったものだと思いました。
ではこのシャドーワーク問題に対してどうするのが良いか?考えてみました
①は結構アリなんじゃないかと思います。ケアマネの報酬、つまりキャッシュフローは非常に限られています。これがなかなか報酬が増えない要因じゃないかと。であれば、キャッシュフローを広げる意味でもメリットはあります。
ただこの場合、一部の拝金主義に走る人達が不必要に保険外業務を引き受けまくってしまい、「儲ける為に、本業より優先してシャドーワークをやるべし」みたいなおかしな事になるリスクがあり対策が必要です。
なので現実的には②が妥当で、現在厚労省を中心に検討が進んでいるところです。
例えば厚労省がパンフレットなどを作り、「これはケアマネの仕事ではありません。安易に頼まないようにしましょう」というメッセージを発信してくれれば少しずつ世間にも認知されるようになってくるでしょう。
救急車の不適切利用の発信と同じです。不適切利用する事で、国の大事な資源である医療資源が枯渇することは、国民全体の不利益になる。だから自分勝手な事は止めましょうというやつです。
こういうものがあれば、僕達もシャドーワークを頼まれても「これを見てください。今私に頼まれている事は本来のケアマネの仕事じゃないんです」と断りやすくなります。
一方でケアマネがシャドーワークをやることを完全否定するわけではありません。ケアマネの仕事は教科書通りにいかない事の方が圧倒的に多い。ケアマネの裁量の一部として、ケアマネ自身が必要と判断したら行う余地を残しておいても良いでしょう。
ケアマネも国の大事な社会資源の一部。それを皆で守っていく為にも、一人一人が正しく理解してもらいたいですね。
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