入浴介助加算(Ⅱ)は自宅で入浴できなくても算定できます

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入浴介助加算(Ⅱ)は自宅で入浴できなくても算定できます 加算・減算

この記事はこんな疑問に答えます

入浴介助加算(Ⅱ)を取りたいけど、自宅でどう考えても入浴するのが難しい。この場合は加算の算定を諦めないといけないのか?
2021年4月からの介護保険改正で新しくできた加算の一つ「入浴介助加算(Ⅱ)」(55単位/日)
これまで通所系サービス利用時に計画書を作って入浴介助さえしていれば取る事ができたのに、この加算に関しては自宅を訪問し、なおかつ自宅で入浴する事を目指したケアを行わなければ取れません。
これまでの入浴介助加算が50単位/日であったのに対して、40単位/日に下がっているので、収益を維持しようとするならどうしても(Ⅱ)の算定を増やす必要があります。

そうは言っても、(Ⅱ)取るの難しい人も結構いるよ?

 

実際には(Ⅱ)が算定できない人も多くて、どうしようか悩んでいる事業所もあります。
そこで今回は自宅で入浴できなくても、入浴介助加算(Ⅱ)を取得する方法をお伝えします。

入浴介助加算(Ⅱ)の内容

入浴介助加算(Ⅱ)の内容

まずは入浴介助加算(Ⅱ)の内容を確認しましょう。

単位数:55単位/日

・医師、理学療法士、作業療法士、介護福祉士、介護支援専門員等が利用者の居宅を訪問(※個別機能訓練加算で行う居宅訪問と併せて実施可能)し、利用者の状態を踏まえて浴室における利用者の動作・浴室の環境を評価すること。

・機能訓練指導員等が共同して、利用者の居宅を訪問した者との連携の下で、利用者の身体の状況や訪問により把握した利用者の居宅の浴室の環境等を踏まえた個別の入浴計画を作成すること。

・入浴計画に基づき、個浴その他の利用者の居宅の状況に近い環境にて、入浴介助を行うこと

引用:厚生労働省HPより

まとめるとこういう事です。

・多職種で利用者の自宅を訪問して、入浴環境などを確認
・その上で利用者の身体状況など、総合的にアセスメントして入浴計画を作成
・利用者が自宅で入浴できるよう、自宅の環境をできるだけ再現して入浴介助を行う
ただこれは本人が希望していたとしても、ADL等から実現性が低い人もいたり、本気でやろうと思ったら事業所で環境を再現するのが難しい場合があり、それが事業所の頭を悩ませている部分になってます。

入浴介助加算(Ⅱ)の特別追加ルール

入浴介助加算(Ⅱ)の特別追加ルール

今回介護保険最新情報Vol.974のQ&Aから、頭を悩ませていた事業所への救済措置とも取れる特別追加ルールがありました。それがこちら

自宅に浴室がない等、具体的な入浴場面を想定していない利用者や、本人が希望する場所で入浴するには心身機能の大幅な改善が必要となる利用者にあっては、以下①~⑤をすべて満たすことにより、当面の目標として通所介護等での入浴の自立を図ることを目的として、同加算を算定することとしても差し支えない。

①通所介護等事業所の浴室において、医師、理学療法士、作業療法士、介護福祉士、介護支援専門員等(利用者の動作・浴室の環境の評価を行うことができる福祉用具専門相談員、機能訓練指導員を含む)が利用者の動作を評価する。

②通所介護等事業所において、自立して入浴することができるよう必要な設備(入浴に関する福祉用具等)を備える。

③通所介護等事業所の機能訓練指導員等が共同して、利用者の動作を評価した者等との連携の下で、当該利用者の身体の状況や通所介護等事業所の浴室の環境等を踏まえた個別の入浴計画を作成する。なお、個別の入浴計画に相当する内容を通所介護計画の中に記載する場合は、その記載をもって個別の入浴計画の作成に代えることができる。

④個別の入浴計画に基づき、通所介護等事業所において、入浴介助を行う。
⑤入浴設備の導入や心身機能の回復等により、通所介護等以外の場面での入浴が想定できるようになっているかどうか、個別の利用者の状況に照らし確認する。

引用:介護保険最新情報Vol.974のQ&A

まとめるとこんな感じです。

自宅に浴室がない、もしくは大幅なADL改善が必要な場合など5つの条件を全て満たせば、当面の間自宅での入浴を目指さなくても加算が算定できる

①多職種で利用者のADLや自宅の浴室環境を評価する
②事業所で入浴が自立できるような設備を整える
③機能訓練士などが、事業所の浴室環境を考慮した個別の入浴計画を作成する
④入浴計画に基づいて入浴介助を行う
⑤利用者の状況に応じて、事業所以外での入浴も検討する

つまり限りなく自宅での入浴が不可能に近い場合は、通所系事業所での入浴の自立を目指すという事で入浴介助加算(Ⅱ)が取得できるという事です。

まとめ

・入浴介助加算(Ⅱ)は基本的に自宅での入浴ができる事を目指す場合に取得できる。
・しかし、限りなく自宅での入浴が不可能に近い場合は、通所系事業所での入浴自立を目指す事で取得可能になる
入浴介助加算(Ⅱ)を取れない人が大勢出た場合は、収益的に厳しくなってそれが理由で閉鎖にまで追い込まれかねない事業所も結構な数予想されただけに、今回の救済措置はありがたい面もありそうです。
一方、この措置によってこう考える人達が出てくることも予想されます。

自宅での入浴目指さなくても取得できるなら、事業所で入浴させたほうが楽じゃん!

 

こういう人達が増えてきて、結果的に本来は自宅で入浴できるのに、一向に入浴できる状況にならないなんて事にもなりかねません。その辺りのバランスをどう取っていくのか?今後の動向に注目ですね。
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