BPSD対応①「帰宅願望」 本当は家に帰りたいわけではないことを理解しよう

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認知症ケア

認知症ケアで周囲が対応に困るのが、様々ある周辺症状です。その周辺症状毎にどのようにしていったらよいのかを紹介していきます。

今回紹介するのは「帰宅願望」です。

 

本当は家に帰りたいわけではない

帰宅願望というのは突然落ち着かない様子で「家に帰ります」と訴えを繰り返す症状です。この帰宅願望症状ですが、言葉から「利用者が急に家に帰りたい気持ちが湧いてきて、それが抑えられなくなった状態」と多くの人が考えがちです。しかし、本当の欲求は家に帰ることではないのです。

「何言っているの?家に帰りたいと言っているのだから帰りたいに決まっている」という反論が聞こえてきそうですが、実は家に帰るというのはその人の欲求を満たす「手段」でしかないのです。

その欲求は人により様々ですが、一番多いと考えられるのが「この場にいたくない。離れたい」というものです。

僕達も職場で働くことに喜びが感じられず、ストレスばかりの環境であったなら「早く定時にならないかな~帰りたい😅」と思う事ありますよね。帰宅願望が出現している人の感覚はこれに近いと考えると分かりやすいと思います。この場合であれば、その人がストレスを感じている理由を探し、そのストレスを軽減できる方法を試してみる必要があります。

その他に考えられる理由として

・夕方の時間になってくると、昔の習慣で夕食の用意や、子ども達が帰って来るため家に帰ろうと思った

・急に家の戸締まりや、ガスの消し忘れ、ストーブの消し忘れがあったような気がして気になる。家に帰ってちゃんとできているか確認したい

 

家に帰りたい気持ちが起きる理由

帰宅願望が起きる背景が分かれば、次に考えたいのがそのような気持ちが沸き起こった理由です。例えば夕食の用意をしたくなったので家に帰りたいと考えている人のケースで考えてみましょう。

・利用者や職員と家族の話をした

・時計を見て昔は夕食の準備をするタイミングであった。そのため早く夕食の用意をしないといけないと考えた

・周りが忙しそうにしている。昔は少しでも手を止めると姑に厳しく言われた為、そのような雰囲気の状況でジッとしていることができない

他にもあるかもしれませんが、上記のような事が理由として考えられます。その人の生活歴や家族構成、これまでの習慣や性格等と今の状況を分析し、「こういう気持ちになっているんじゃないだろうか」と考えることが大事です。

 

帰宅願望への対応方法

・時計が気になって落ち着かなくなる。→時計が気になりにくい座席配置を検討

・働き者だった人の場合、一緒にできる作業をしてもらう(テーブル拭き、コップを配ってもらう、おしぼりを配ってもらう、タオルを畳んでもらう等)

この場合、作業後に必ず職員が心から感謝の気持ちを伝えましょう。人は誰かの役に立つことに大きな喜びを感じます。それは認知症の人でも一緒で、結果的に不穏の軽減に繋がります。

・これからの流れが分からなくて困惑している場合は、具体的にスケジュールを伝えます。周りがバタバタと忙しそうにしていると、多くの人が「これから何が起こるんだ」と不安な気持ちになります。

(例)「15時になったらおやつです。その後トイレに行きたい人はトイレに行って、15時30分頃から帰る前の準備や体操をします。そして16時には順番に家に帰ります」

また、難しいかもしれませんが、なるべく「忙しいオーラ」を出さずに落ち着いた雰囲気で業務を行うことも不穏を誘発させないようにする効果的な対応と言えます。

 

まとめ

今回は帰宅願望への対応について紹介させていただきました。ポイントは

・「家に帰りたい」と思った理由を知ること

・家に帰りたい気持ちが起きる理由

・帰宅願望への対応方法

です。帰宅願望が出現する利用者さんの対応に困っている人は是非参考にしてみてください。

 

 

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