ヘルパーやる人がなぜ増えないのか?理由は「アレ」が悪いから

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ヘルパーやる人がなぜ増えないのか?理由は「アレ」が悪いから ニュース

8月に日本ホームヘルパー協会の青木文枝会長が、国に対して人が集まらない事を背景に新たに「休日加算」を作ってほしいと要請しました。

青木文江会長は「危機的状況。求人をしても応募がない。現任のヘルパーは高齢化が顕著。養成研修には人が集まらない」と改めて問題を提起。「人材確保は待ったなしだ。事業所の経営に直接かつ甚大な影響を及ぼし、利用者の不利益に直結する。地域包括ケアシステムの崩壊にも繋がる大きな社会問題だと受け止めている」と語った。

青木会長はあわせて、訪問介護の報酬に「休日加算」を新設することも要請。「ヘルパーの多くは家庭や子供があり、大半は土日祝日の休みを希望している。サービス提供責任者はシフト調整に苦慮し、土日祝日に対応する常勤職員の負担は重くなっている」と理解を求めた。

引用:ケアマネタイムス

 

つまり

・人が集まらなくて、常勤のヘルパーが土日祝日働かなくてはならない
・ヘルパーの多くは子育て等で、本来土日祝日は休みたい人が多いのだから、そこで頑張った分はちゃんと報酬を出してよ
この主張はある程度、筋が通っているし休日加算を出してもらう事も必要だと思います。
しかし、僕は休日加算で多少報酬が増えて程度では、訪問介護の深刻な人で不足という根本的な問題は解決しないと思います。
考えなければいけないのは
なぜ訪問介護はこれ程人手不足なのか?
ここです。しかし問題点を深堀りせずに
「給料が安いからでしょう~」
これだけではダメです。休日加算で雀の涙ほど給料がアップしたくらいでは何も変わらないことが目に見えています。
僕が考える、訪問介護の人手不足が深刻な理由とは
訪問介護の仕事はコスパ悪すぎ
これです。一体どういうことなのか?

コスパ悪い理由①給料安い&不安定

コスパ悪い理由①給料安い&不安定

職業・出典 平均年収 年収詳細
ホームヘルパー
(給料バンク)
298万円~389万円 20代の給料:17万円
30代の給料:20万円
40代の給料:25万円
初任給:15~16万円
ホームヘルパー/ケアワーカー
(DODA)
288万円 男性:300万円
女性:273万円
20代: 281万円
30代 :309万円
40代 :292万円
50代〜:301万円
生涯賃金:1億3071万円
ホームヘルパー
(Indeed)
287万円 時給 1,265円
日給 1.6万円
月給 20.0万円
ホームヘルパー
(求人ボックス)
303万円 時給 1,314円
日給 1.8万円
月給 21.1万円
引用元:職業情報サイト キャリアガーデン
こちらの統計データをご覧ください。訪問介護で勤務しているヘルパーさんの給与データです。
「なんだ、確かに少し少ないかもだけど、他の介護職に比べてもそこまで少なくないんじゃないか?」
そう思った人、ちょっと待ってください。これ、あくまで常勤のヘルパーの給料です。
それに、ただでさえ給与水準の低い介護業界で、平均より低いというのは問題です。少なくとも家計を支える必要のある男性が一生の仕事として選ぶ事はなく、この時点で集められる人も限られてしまいます。
そして訪問介護の現場を支えているのは多くはパートやアルバイト。いわゆる非常勤のスタッフです。
では、こういった人達の給料はどれくらいなんでしょうか?
これは地域差や事業所毎に異なりますが、相場として訪問介護の場合1件の利用者に対して
「身体介護」を担当する際は時給1,800円〜2,500円、
「生活援助」では時給1,300円〜1,600円
こんな感じです。これに働いた時間や回数で給料が決まる為、非常勤の人は一概に「月○万円」とは言えないですね。
この時給単価だけで見ると決して悪くないように思えます。
「田舎で時給2000円近い仕事なんてそんなないぞ、結構稼げるんでは・・・?」
実は訪問介護の給与面における最大の欠点は
予定通り仕事ができない
これです。どういう事か?
訪問介護の人も基本的な月単位の業務スケジュールは組まれます。例えばHさんというヘルパーさんがいたとして
「Aさんに週3回、月水金の午前中1時間。Bさんに火木土の午後1時間。Cさんに月木の夕方2時間お願いします」
こんな感じである程度利用者のニーズと、ヘルパーの勤務可能な時間帯とをマッチングさせてシフトが組まれます。
しかしこのスケジュールが結構簡単にキャンセルなど変更される事が度々発生します。
理由として
・「急に病院行くことになった」
・「デイが追加利用になっていて、その連絡が無くていなかった」
・「体調悪くて入院した」
・「訪問したら、今日は用事ないから帰ってくれと言われた」
こんな事がザラにあります。その結果「今月給料が幾ら入るか、やってみないと分からない」
こんな感じなんです。多くの場合、予定通り入れればマックスもらえますが、大体はそれ以下になることが多く、どのくらい落ち込むかは全く予想ができない。
お金に余裕がある人ならいいでしょうが、家計が苦しい人達にとってこれはたまらないでしょう。

コスパ悪い理由②仕事がハード

コスパ悪い理由②仕事がハード

「訪問介護の仕事なんて、家に行って家事したらいいだけでしょ?誰でもできる簡単な仕事でしょ」

そう思った人はとんでもない勘違いだと僕は声を大にして主張します。しかし介護の仕事を知らない一般の人には未だに訪問介護のハードさは知られていません。

僕が聞く限り、訪問介護につきまとうハードさには以下のような事があります。

  • 汚い、臭い部屋への訪問
  • 待機時間が多く、時間の使い方が難しい
  • 希望してる時間以外を頼まれる(夜遅い時間や早朝等)
  • ヘルパーを見下す利用者や家族がいる
  • 男性利用者からのセクハラ
  • 怒鳴る等、利用者からのクレームやパワハラ
  • 困った時に一人で解決する必要があり、心理的負担が強い
  • 基本一人の為、苦情を言われても自分の正当性を認めてもらえない

まだあると思いますが、多いのはこのような内容です。

例えば家に行ったらゴミ屋敷で、ゴキブリやハエがたくさん。

老老、認認の老夫婦でいきなり掃除の仕方がおかしいと怒鳴ったり「ヘルパーにお金を盗られた」と苦情を言ってくる。

挙げ句に介護をしていたらお尻を触ってくるなどのセクハラ。

家族から「ちゃんと仕事をしていない」「ヘルパーの態度が悪い」と苦情。

さらに訪問介護は時間で動いています。忙しい人だと時間キッチリに終わって次に移動しないと間に合わない事もあります。それなのに「仕事が終わっていないのに帰るのか」と言われる。

そんな中で必死で頑張っていたら、キャンセルがボンボン出て思った程給与入らなかった。

 

つまりこういう事です。

訪問介護の仕事はこんなに大変なのに給料が安い&不安定で、仕事としてコスパ悪すぎ。だから誰もやりたがらない
これが人手不足が深刻な理由の本質です。ではどうすればいいのでしょうか?

人手不足を解消する方法

人手不足を解消する方法

これはもう単純に「仕事してのコスパを上げる」

これしかありません。ではコスパを上げるにはどうすればいいのか?それは

報酬を含めた全ての面の待遇を大きく改善する

これですね。

まず給与ですが、先程行ったように金額的な底上げは今回の休日加算の新設などでやりつつ、不安定さの解消。つまりキャンセルが出たとしても、ある程度の給与を保証する事です。

例えばキャンセルになった場合。3日以上前に申し出があった場合は良いが、それより遅れたらキャンセル料を支払う。そして仕事がキャンセルになったヘルパーに本来予定通り働いていたら貰えた報酬の半分を支払う等。こうする事で仮に大幅なキャンセルが出たとしても、お金の面での心配が減らせます。

さらに待遇ですね。1対1で行うサービスの性質上仕方ない面もありますが、やはりサー責や管理者なども頻繁に訪問して仕事ぶりを確認。もし不当なハラスメントなどが確認できた場合には利用を中止するなど、働く人を守る為の断固とした処置も必要でしょう。

こういった安心感がある事で、少しずつではありますが働きたい人は増えてくるのではないかと僕は思います。

まとめ

ヘルパーの人手不足が深刻な理由は、仕事はハードすぎるのに給料は安い&不安定でコスパが悪すぎるから

人手不足を解消する為には、給与を含めた全ての待遇の見直しが根本的に必要

 

そもそもこれまで訪問介護の仕事を国も利用する側もあまりにも安く利用しすぎてきました。

まともな報酬も支払わず、しかし仕事で求める事は年々高め続ける。

そして利用する側は些細な事でセクハラやパワハラなどのハラスメントを行う。止めてほしいと説明すると逆ギレして「態度が悪い」と罵る。

しかし現在のようなコロナ禍では、訪問介護の重要性はこれまで以上に高まってきました。

訪問介護の仕事は日本国民にとってかけがえのない社会資源です。しかし現在若手の担い手が不足し、絶滅寸前の業種とも言われています。

「自分達は客だぞ。客の言うことが聞けないのか?」

もうそんな客だからとか、つまらない理由で偉ぶるのは止めませんか?そもそもサービスを提供する側と、それを買う顧客側は本来対等な立場にあります。まずはその原点を理解してほしいです。

こういう人達がそうやってヘルパーを虐げてきた結果、自分達の首を今締めている結果になっていることに気づいてほしいです。

今働いているヘルパーさん達も、どうしても仕事を続けるのが嫌なら辞めてもいいと思います。そういった行動の積み重ねが結果的に社会のあり方を大きく変える原動力になります。

仕事を辞めた後、仕事が無くなって不安な方もいるでしょう。僕が厳選した介護系で使える転職サイトを載せておきますので参考にしてください。
【しろくま介護ナビ】介護職のためのホワイト企業への転職・就職サポート

非公開求人に強い介護職求人サイト

 

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