知らないとケアマネできない疾患④「肺炎」

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肺炎の高齢者 医療連携

知らないとケアマネできない疾患シリーズ。「生活支援がわかる ケアマネジャーの医療知識」から今回紹介するのは「肺炎」です。

「肺炎くらい知ってるよ~」という方がほとんどでしょう。しかし高齢者にとっての肺炎の恐ろしさを適切に理解できている方は少ないように思います。

まず肺炎による死亡者の年齢別割合ですが、65歳以上の高齢者が97%を占めるデータがあります。

さらに死亡原因となる疾患ですが80歳以上ではガン、心疾患に続いて3位。95歳以上になれば1位という恐ろしい結果が出ています。

つまり高齢者にとって肺炎というのは「罹患すれば死に直結する可能性の最も高い病気」と考えられます。そのためケアマネとして肺炎の正しい知識を身に着けて、いかに肺炎になるのを防ぐかというのは必要不可欠なリスクマネジメントでもあると言えるのです。

今日はそんな高齢者にとって驚異となる「肺炎」について紹介します。

肺炎の原因は?

まず肺炎とは「細菌やウイルスなどの病原体に感染し、肺が炎症を起こしてしまう」状態のことです。これは誰でも知っていることですよね。

肺炎は身体の免疫機能が低下していると罹患リスクが上昇します。高齢によって基本的な免疫力が低下する事に加えて、肺炎以外の病気を患いながら生活している人も多く、その事がさらに免疫力を低下させる原因になってしまいます。つまり高齢者は若い世代の人に比べると肺炎になるリスクが高いのです。

肺炎の原因には大きく「ウイルス感染」「誤嚥によるもの」の2つがあります。

ウイルス感染による肺炎

風邪やインフルエンザの発症が引き金となるものです。罹患者の防御能や体力と関係し肺炎に進展する恐れがあります。高齢者の場合、特にインフルエンザから重篤な状態に至ることも多く注意が必要です。

誤嚥による肺炎

①顕性誤嚥性肺炎

食事でむせたり、咳き込んだりした時に食物が気管へ入ってしまう「誤嚥」。嘔吐によって胃内容物が気管へ入ってしまうこともあります。食物による気管支閉塞、胃液による科学性肺臓炎等、様々な病態があります。

胃液は下気道粘膜に炎症を起こし、この粘膜炎症がまた肺炎の誘因になります。こうした事態により、口腔内や以内の最近は肺に入り込み、肺炎を発症します。

②不顕性誤嚥性肺炎

高齢者は加齢によって嚥下反射や咳反射が減弱化します。そのため、知らず知らずのうちに口腔内の細菌を含んだ唾液を誤嚥し、肺炎を発症することがあります。特に脳血管障害を基礎疾患にもつ人に多く見られます。

寝たきりの場合はさらにリスクは高くなります。気道の異物を除去する有効な手段である咳の力が弱くなり、痰を出すのが困難になるためです。

また食事の経口摂取が困難で経管栄養が施行されている場合はチューブの周りなどに異物がついて細菌増殖の場になると、肺炎を起こしやすくなります。

診断

肺炎は発熱や咳、痰、胸痛、呼吸困難が見られ、胸部レントゲン写真で新たな陰影が認められる場合に診断されます。これらの症状のほかに、呼吸数の増加や脈拍数の増加、胸部聴診上の胸部雑音(呼気時のパリパリ音、ゴロゴロ音)があるときは発症がより強く疑われます。

症状

肺炎の主な症状は、せき、発熱、胸痛、痰がでる、息苦しいなどで、風邪の症状と間違えられやすいのですが、症状が長引き、風邪の症状よりも重いのが特徴です。

ただし、高齢者の場合は典型的な症状が前面に出ないことも多くあります。実際に高齢者の肺炎の約30%は発熱がなく、咳や痰の症状も比較的軽度です。

ただいつもの様子に比べると元気がない、食欲がない、なんとなくぼんやりしていて反応が鈍い、等の変化が見られます。こうした症状が見られるときは脱水症状が助長され、意識レベルの低下を招くときがあります。意識障害が肺炎の発見の遅れに繋がることもあり注意が必要です。

肺炎にも重症度分類が示されていて、指標の一つになっているのが「年齢」です。高齢であることが治療効果や予後に影響を与える危険因子であることを知って置かなければいけません。

肺炎の重症度分類

あとがき

今回は肺炎の原因や症状について改めてまとめてみました。高齢であるほどリスクが上昇する事、発熱が無くても罹患している可能性があることなどは押さえておきたいところです。

次回は肺炎に対してのケアマネジメントのポイントを紹介します。

 

参考文献


 

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