知っていますか?「ヤングケアラー」が増加している現状を

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知っていますか?「ヤングケアラー」が増加している現状を ニュース

先日気になる記事が書かれていたのでご紹介します。

通学や仕事をしながら家族を介護している15〜19歳の子どもが、2017年時点で全国に推計3万7100人いることがわかった。毎日新聞が国の統計を独自に分析した。「介護する10代」の現状が全国規模で判明したのは初めて。うち1万2700人は週4日以上介護していた。こうした子どもはヤングケアラーと呼ばれ、負担が過度になれば心身や学校生活・進路に影響が出るとされる。

引用:毎日新聞

まず皆さん、「ヤングケアラー」という言葉をご存知ですか?恥ずかしながら、僕はこれまであまり深く知りませんでした。

ヤングケアラーの正式な定義というのはないようですが、

家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている、18歳未満の子ども

このように日本ケアラー連盟では書かれています。

しかし、2012年総務省が若い介護者を調査した時の年齢層は15~29歳でこの時点で既に17万人以上の若者が日常的に介護に携わっている事が分かっています。

そのため、この記事ではヤングケアラーと呼ばれる人達を勝手ながら29歳以下の若者で、日常的に介護に携わっている人と定義して話をさせてもらいます。

なぜヤングケアラーが増えているのか?

なぜヤングケアラーが増えているのか?

まず考えられるのが、介護の担い手不足です。

昔の日本は数人の現役世代で一人の高齢者を支える。こんな構図が成立しましたが、現在の少子高齢化では不可能です。圧倒的に担い手が足りていません。

担い手不足に加えて経済格差が大きくなったことも大きな要因です。ネット等を見ると「年収何千万円稼いだYoutuber」なんて記事がたくさんあるので、経済的に豊かになったように錯覚しやすいです。しかしこの記事を見てくれている皆さんはお金を普通の人よりたくさん稼いで余裕がある状況でしょうか?

恐らくほとんどの人はそうではないでしょう。現実にワーキングプアと呼ばれるような低所得者層は増えています。そうなると、一家の稼ぎ頭が朝から晩まで働く必要があり、介護を行う時間はありません。

その代わりにまだ学生の若い人が同居している祖父母であったり、或いは障害を負った自分の親を介護しなければいけない状況が生まれています。

ヤングケアラーの抱える問題

ヤングケアラーの抱える問題

①人生のキャリア形成に悪影響

本来若者のやることは学校に行って勉強したり、友達と遊んだり、アルバイトをしたり、就職したら仕事をする。そういった経験がその人にとって大切な人生のキャリアを築いていくことは皆が知っていることですよね。

ところが、その人生の大事な時期に介護に多くの時間を奪われる。するとどうなるかは分かりますよね。

学業に専念できない結果、最悪高校や大学を中退するかもしれません。十分な勉強ができなければ就ける仕事は限られてきてしまい、その多くは給与などの条件が良くない仕事になります。

もしくは就職していた若者が、介護の為に退職してしまったら?収入は途絶える上に、特別な実績がない人が、良い条件の仕事に再就職するのは困難で、結局は条件の良くない仕事に就かざるを得なくなる可能性が高いです。

このように、人生のキャリア形成に悪影響を及ぼす可能性がかなり高いと言えます。

②孤立しやすい

ヤングケアラーというのは、僕のような専門職ですらまだ認知度が低い存在です。それであれば当然一般的にはさらに低いと言わざるを得ません。

ヤングケアラーは本来友達と遊んだり、アルバイトをしたり、スポーツをする時間に介護をしています。そして同世代の友達に「今日も帰ってお世話しなきゃいけないから、ごめん」と言ってその事をどれくらい分かってもらえるでしょうか?

多くの場合は付き合いが悪いと認識され、疎遠になり、最終的には同世代の友達もほとんどいなくなってしまいます。

また残念ながら今の日本の社会資源の状況では、ヤングケアラーを支えるには不十分です。行政や僕達専門職も、その認知度の低さから十分な支援の手を差し伸べることができていません。

こういった点からもヤングケアラーは周囲の人達から非常に孤立しやすいと言えます。

③心身の健康面への悪影響

自分の思い描いていたキャリアも閉ざされ、同年代の友人との付き合いもなく、趣味を謳歌する時間も奪われた。

皆さんが同じような状況に10代、20代になったらどうなるか想像してみてください。

介護が仮に終わったとしても、家に引きこもってしまったり、うつ等の精神疾患を患うリスクが相当に高くなることが分かると思います。

これが放置された結果どうなるか?最近話題にもなっている「若者の孤独死」これに繋がることも考えられます。

ヤングケアラーの問題を放置することは、未来ある若者の将来を奪い、最悪は命すら奪う。そういう問題なのです。

まとめ

今回はヤングケアラーや、その問題について紹介させてもらいました。

僕も肌感覚として数年前より10代、20代の若い人が介護に携わる人が増えてきたと実感します。10年前であれば大変珍しい存在であった若い介護者が、最近では普通になってきたと思います。

このヤングケアラーの存在に対して放置し続ければ、

働く若者の減少

さらに労働人口減少

国内の経済成長にも悪影響

こんな風に、最終的には国の経済にすら影響を与える問題なのです。

現在僕達ケアマネがヤングケアラーに対してできることは少ないです。しかし今できる事として

①ヤングケアラーの問題を知ること

②ヤングケアラーについて、情報発信をする

③支援の中で、ヤングケアラーの存在に気づいたらスルーすのではなく、何か支援に繋げられないのか考えて行動すること

こういった事ならできると思います。一人一人ができる事は少ないですが、それをたくさんの人が行動できれば少しずつでも良い方向に変わっていくのではないかと思います。

 

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