高齢者の食事 誤嚥しやすい食品を知っておこう

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リスクマネジメント

高齢者のQOLを支える上で最も大事な事の一つが「食事」です。

食事は必要な栄養を補給するだけではなく、生活の中で大きな楽しみでもあり、おいしい物を食べる事ができるからこそ人は今日も明日も生きていけるという大きな役割が食事にはあります。(僕も仕事が終わっておいしい夕食を食べると「今日も頑張って良かった。また明日から頑張ろう」と思える活力になっています)

しかし高齢者の食事は嚥下機能の低下から、誤嚥による窒息や肺炎などのリスクがつきまといます。今日はどのような食品が誤嚥しやすいのか知っておくことで、そのような食品の提供を避けたり、出す時に工夫することで安全に食べやすくなるための情報を紹介します。

誤嚥しやすい食品

①パラパラした食品

代表的なのはチャーハンですが、他にもふりかけや鮭フレークなども該当します。このような食品は口の中で散らばりやすい特徴があり、健康な人であってもむせることがあり嚥下機能の低下した高齢者がそのまま食べるにはリスクがあります。

このような食品はあんかけなどのとろみをかけたり、マヨネーズ等で一緒に混ぜると味もおいしくなるうえにまとまりが良くなり安全に食べやすくなるため効果的です。

②噛むと液体が中から出てくる食品

例えばおでんの大根やがんも、小籠包。後はいちごやりんご、ミカン等の果物全般。こういった食品の特徴として噛んだ瞬間に中から液体が出てきます。するとその液体が咽頭に一気に流れ込み、自分の嚥下のタイミングと合わずに結果誤嚥してしまうのです。

このような食品は一度に入れる量が多すぎる事が誤嚥の原因です。カットして一口量を小さくするなどの工夫をすれば安全に食べやすくなります。

③雑炊や味噌汁

日本人にお馴染みの雑炊や味噌汁ですが、実はこれも誤嚥のリスクの高い食品です。基本メカニズムは②で紹介したおでんの大根や果物と一緒です。具である米やわかめなどの具材よりも先に液体が咽頭に流れてしまい、嚥下のタイミングとズレることで誤嚥が生じてしまうのです。

その人の嚥下機能によりますが、1番安全なのは具と汁を分けて提供することです。食事介助するときは、味噌汁の汁と中の具材で分けて介助すれば比較的安全に摂取ができます。雑炊やお粥などであれば水気の少ない水切り粥等形態を工夫すれば安全に食べやすくなります。

④固い食品、滑りやすい食品

噛むのに力が必要な固い食品や滑りやすい食品は誤嚥のリスクが非常に高く要注意です。お肉やお餅、こんにゃく等です。

しっかり噛むことも大切ですが、力が低下している場合に無理に食べさせるのは窒息の危険が高い為避けるべきです。どうしても食べるのであれば一口量を減らしたり、ペースをゆっくりにするなどの工夫が必要です。

⑤水分が少なくパサパサしている

パンやクッキー、イモ類等がこれに該当します。水分が少ないため飲み込みにくく、誤嚥のリスクの高い代表的な食品です。

こういった食品はなるべく避けるのが良いですが、食べるときはスープなどに浸して食べやすくすることで比較的安全に摂取できます。

食品以外の誤嚥の原因とは?

食べ物以外でも誤嚥の原因はあります。ポイントは「食事の前半」「食事の後半」です。

食事の前半

食事の前半に誤嚥が起きる原因として考えられるのは、しっかり覚醒しておらず口の中の唾液量や舌の動きが十分でないまま食事をしたことが考えられます。

食事をする直前に起こすのではなく、例えば30分前に起こして5~10分ほど嚥下体操をするなどの対応で誤嚥のリスクを下げる事ができます。

食事の後半

食事の後半に誤嚥が起こる場合は、食事に利用者が疲れてきたことが考えられます。体力の低下している人であれば一口量が少なく、結果として何度も手を動かす作業をたくさん繰り返さなければなりません。そうすると疲れが蓄積して、その影響で喉の動きも悪くなり誤嚥しやすくなります。

食事中の集中力が続かいないという問題もあります。食事の時間が長くなればなる程集中が続かず結果としてむせやすくなります。認知症の進行などによってはさらに集中することが難しくなります。目安として30分を超えても食べ切れない場合は食事の形態や量を検討したほうが良い可能性があります。

まとめ

誤嚥しやすい食品として

・パラパラした食品

・おでんの大根や果物等、噛むと中から汁が出てくる食品

・雑炊や味噌汁

・固い、滑りやすい食品

・水分が少なくパサパサしている

また食品以外の原因として

・食事の前半に誤嚥する場合は、覚醒ができていない。食事の前に嚥下体操などして意識を覚醒させて、口がしっかり動くようにする

・食事の後半に誤嚥する場合は、疲れたり集中力が続かないことが原因。30分以上かかるようであれば食事形態を見直す

です。自宅で様々な食事形態に本人や家族だけで対応するのは大変です。薬局などにある介護食を利用したり、配食業者が用意している介護食を利用するのも有効です。ケアマネとして必要な情報提供を行い、利用者の「食べる事」を支えていきましょう。

 

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