パーキンソン病のケアマネジメントポイントを解説

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ケアプラン作成

知らないとケアマネできない疾患①「パーキンソン病」

ここではパーキンソン病の基礎知識について説明しました。今回はそれを踏まえた上で、ケアマネとしてどのようなケアマネジメントをすれば良いのかについて解説します。

パーキンソン病のケアマネジメントの基本的考え

①進行性、予後不良という経過

まず最初に頭に入れて置かなければいけないのは「進行性で、予後不良の病気である」ということです。

本人や家族はこの事を既に医師から聞かされており、その過程で様々な葛藤に苦しんでいる事心情を理解しておく必要があります。「あなたは治らない病気で、これから少しずつ悪くなり最後は寝たきりになります」と自分が言われる事を想像すれば、その苦しさが分かると思います。

②介護保険外の制度を知って活用する

パーキンソン病の利用者を本当に支援するためには介護保険外の制度について勉強し、それを活用することが不可欠になります。

難病患者をサポートする「特定医療費受給者証」とは

でも紹介したようにまずは病気の療養にかかるお金の負担軽減は必要です。それ以外でも訪問看護であれば難病の人は医療保険で利用することができるため、貴重な支給限度額の節約になりますし、障害の程度に応じては身体障害者手帳の交付。さらに障害者福祉制度の利用も可能になります。また状態に応じて、特注の福祉用具を作成する必要がある場合はその費用を軽減する制度もあります。

こういった様々な制度を組み合わせて、生活を支える視点を持つことが重要です。

③医療との連携強化

進行性で予後不良のパーキンソン病の人を支える為には医療との連携は必要不可欠です。主治医との密な連携に加えて、主治医とは別に神経難病の専門医療機関で定期的にフォローを受けている場合は、その医療機関との連携も必須です。

ケアマネが両者に必要な情報提供をできる調整役を担う事も必要になる為、普段からこまめに情報提供をするなど連携を図っていきます。

④リハビリの早期導入

病気の進行と廃用によるADL低下を防ぐためはリハビリをまだパーキンソン病の進行が比較的軽度なステージから導入する視点が大切です。

その際ケアマネはリハビリ職と連携し、ただリハビリ職が提案するメニューをこなしてもらうだけでなく、それがどう生活に生かされるのか。リハビリ職に「本人が生活する視点」をもってリハビリをしてもらえるようにしていきましょう。

また生活の中で必要な動作の獲得や、安楽で安全な介助方法などがないかも聞いていきます。

⑤予後を踏まえたケアプランを作成

予後が不良であるため、利用者や家族との信頼関係をしっかり築きながら今後想定されるリスクに対して事前に考え、対応を検討することが必要です。

「そんな事考えたくない」と言われるようであればまだケアマネとして信頼されていない証拠です。しっかり具体的なリスクについて話し合えるようになるまで、信頼関係を築けるよう努力していく姿勢が大事です。

⑥末期のケアをどうするかも考える

⑤とも重なる部分ですが、時間はかかっても最終的には寝たきり状態になることが予想されます。その時どうしたいのかも事前に話し合っておくことが大事です。

「病院に入院するのか」「最期まで自宅で療養するのか」は非常に大事な選択です。そしてその方針に向けて支援するメンバー全員が同じ考えを共有できていれば、納得できる最期を支援できるようになります。

パーキンソン病のケアマネジメントポイント

①早期発見と本人の努力を見守る

パーキンソン病は初期の段階ではADLは大きく阻害されず、最初は動作が緩慢になる、疲れやすい、字を書くなど指先を使う細かい作業ができなくなる程度に生活の中で影響が出ます。

周りから見るとまだ大した事ではないことも、本人からすると大きなストレスである可能性があります。また時間がかかったり、上手くできないと代わりにやろうとする人は多いです。

しかしこの段階でできることもやってしまうと、症状の進行を早めることにも繋がりかねません。介助者は焦らず本人が頑張っていることは見守るという姿勢が大事です。

②ADLの低下が著名になってきたら、環境整備

症状が進行し、姿勢反射異常が現れ、重症度分類の中等度以上に症状が進行すると転倒のリスクが高くなります。

この時期は手すりの設置や段差解消などの住宅改修で住環境を整備していく支援が多くなります。またパーキンソン病特有のすくみ足は、目標物があると軽減するという特性があります。本人の生活動線である廊下などに歩幅に相当する間隔でテープを貼っておくなどの対応で歩行をしやすくできます。

③重度進行時期は状態の変化に合わせた支援を実施

症状が重度まで進行すると、ADLの低下も顕著になり生活全般において介助が必要な割合が多くなってきます。

また動ける場合でもオンオフ現象等、薬の効いている時間と効いていない時間で別人のようなADLであることもあります。しかしこの場合内服をする時間が具体的に決まっているため、どの時間帯であれば動けて、どの時間帯は動きが悪くなるのかという予測は立てやすくなります。

その為例えば入浴やリハビリは薬の効いている時間帯に行うなどのプランの作成が必要です。

さらに寝たきりに近い状態になると、自発的に動くことがほとんどなくなる事から褥瘡や感染症、呼吸機能の低下等様々な面で体調管理に医療のサポートが欠かせなくなってきます。

この時期は目まぐるしく状態が変化することが予想される為、医療職と連携しながら想定されるリスクを洗い出し、そのリスクにどう対応していくかという事を協議し、実際にフットワーク軽く対応できるように準備しておくことが大事になります。

まとめ

本日はパーキンソン病のケアマネジメントのポイントを解説しました。最低限押さえておきたい事に

・パーキンソン病は進行性であり、予後が不良である事の理解

・介護保険外の制度を活用する

・本人の変化する状態に応じたケアプランの作成

・想定されるリスクを洗い出し、事前に対応方法を協議しておく

少なくともこういった知識は最低限ないと、パーキンソン病の適切なケアマネジメントは難しくなります。まだ経験が浅く自信がない初任者などは、職場の管理者と相談し主任ケアマネクラスと一緒にケースを担当するのも良いと思います。

疾患の特性を理解したケアマネジメントはこれからの時代に特に求められることです。しっかり勉強して実践で生かしていきましょう。

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