なぜケアマネが仕事を辞めてしまうのか、真剣に考えてみました

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なぜケアマネが仕事を辞めてしまうのか、真剣に考えてみました つぶやき

以前こんなツイートをしました

「ケアマネやり始めたばかりの頃は辛かったな~」っていう思いをなんとなくつぶやいただけだったのですが、反響がとても大きく驚きました。

その中には本当にケアマネを辞めたいと真剣に考えている人もいて、多くの人が辛い思いを抱えながら歯を食いしばって頑張っているという事を改めて感じました。

そこで今回はどうしてこんなに多くの人が、せっかく一生懸命勉強してケアマネになったのに辞めたいと思ってしまうのか?その事について考えてみました。

ケアマネを辞めたいと思う原因

ケアマネを辞めたいと思う原因

①責任が重い

「医療保険のトップマネジャーが医師なら、介護保険のトップマネジャーはケアマネ」

こんな風に言われるくらい、ケアマネと言うのは介護保険制度の中心的な存在であり、その分制度の中において責任の大きい存在として扱われています。

責任が重いと感じる理由に「大きさ」「広さ」があると僕は考えています。

大きさ

ケアマネが利用者の生活全般を支えないといけない

まるでケアマネ一人に利用者の全人生がかかっているようなプレッシャーです。これって下手すると子どもに対する親の保護責任くらい責任が大きいですよね。

広さ

・介護保険以外の社会資源もフル活用して、利用者支援をしないといけない
介護保険制度の事だけでも熟知して使いこなすには相応の時間、実務経験を踏みながら勉強する必要があります。
しかし現実には介護保険だけでは十分な支援ができないので、様々な社会資源である制度を勉強し、理解して使いこなせるようにならないとケアマネとして務まりません。
・医療保険
・障害者制度
・生活保護制度
・成年後見制度
・地域のインフォーマル資源(ボランティアや独自の行政サービス等)
一例ですが、こういった社会資源の制度への理解も介護保険同様のレベルで求められます。
そしてケアマネが関わっている場合、他の制度の運営者の認識はこうです。
「とりあえず何かあったら、ケアマネさんに連絡しておけばいいでしょ」
ケアマネは良くも悪くもメジャーな存在になりました。だから「何かあったらとりあえずケアマネ」が常識として広まり、結果として色々な所からケアマネに連絡が来るようになりました。
それは良い事でもあるのですが、一方でケアマネの責任範囲外の事をお願いされる事も日常茶飯事。そこで断ったりすると

あんた〇〇さんのケアマネでしょ?こういうのもケアマネの仕事じゃないの?

こんな、それっぽい事を言われると「まあ100%無いとは言えないのかな・・・」なんて考えてしまい、結果として責任範囲が無限大に広がってしまいキャパオーバー。
責任が重い上に、その範囲も広すぎる。これがケアマネの仕事の責任が大きすぎると感じる理由です。

②無報酬で仕事させられずぎる

居宅のケアマネの場合、ハロワなどに載ってる標準的な労働条件はこんな感じです。
・1日の労働時間は8時間
・土日祝日は休みで、大体週5日勤務

お役所みたいな勤務条件。なんかメッチャいいじゃん!

ケアマネビギナーの人はこう考えます。しかし、このエサに釣られてケアマネの仕事に就くと大変な事になります。

まず残業と時間外労働が多い。忙しい時は就業時間が終わっても2~3時間くらい残業するのは普通です。それに仕事が始まる前に、早朝に利用者の家などに訪問する必要があるケースも多く、実際には契約した時間より早く仕事を始める場合もあります。
さらに仕事が終わっても、利用者や家族、サービス事業所、職場などから頻繁に連絡が入ります。
この辺りの時間外の対応は当番制でしっかりコントロールしている事業所もありますが、基本は一部の大手事業所だけ。多くの中小規模の事業所はケアマネの携帯に時間外だろうが、休みの日だろうがおかまいなしに連絡が入ってきます。
こんな状況だから、休みの日でも出勤しないといけない事も多くあります。せっかく家族とゆっくり過ごしていたのに、急に呼び出されてしまったら?ものすごいストレスですよね。
僕も管理者やっていた頃、寝ていたのに夜中に突然家族から電話があって

すいません、父が急に入院したのですが、私は県外ですぐに行けないんです。病院からはとりあえず早急に誰かに来てほしいと言われるですが、代わりに行ってもらえませんか?

こう言われて、パジャマから急いで着替えて病院に駆け付けた事が何度もあります。
こんな風にサビ残、時間外、休日出勤と契約で定められた以外の時間の労働がたくさんあります。
しかしほとんどの場合、会社はケアマネにこれらの労働のお金を支払おうとしません。
一部の優良企業であれば多少は支払ってくれるかもですが、ほとんどの場合1円も支払われません。
多い人だと月に何十時間と時間外や休日出勤してますが、それが全部タダ働き。
こんな労働環境で長く働きたいと思うのは難しいですよね。

③同僚の人達の無理解

ケアマネの多くが、色々な介護事業を運営している法人の一部署の職員として働いています。

そしてケアマネは少数精鋭。ほとんどの居宅事業所では数人のケアマネしかいません。

対する他部署は何十人といる部署も多く、そのほとんどが直接利用者のケアをする介護や看護といった職種ばかり。一方ケアマネは、直接ケアをするのではなく、利用者に必要な社会資源を結びつけるのが仕事の間接援助職。

そうなると、職場でケアマネに対してこのような声が多くなります。

ケアマネって、机に座ってパソコンカタカタばかりやって現場の事ろくに知らないくせに。偉そうに私達に指図しないでほしいんだけど

実際にケアマネの仕事は大変ですが、このような事を言う人達にはその事は分かりません。

実際「ケアマネって何してるのかよく分からない」って声は今もあります。

こういうのが一人や二人ならスルーできるのですが、なんせ相手はこっちに比べて大所帯。こんな事を大勢の同僚が言い出すと、法人全体にこんな共通のイメージができてきます。

ケアマネは何もしないくせに、偉そうに指示ばかりする奴ら
こうなると、ケアマネディスリは止まらなくなります。
その内経営者などの上層部までが、これを鵜呑みにし「ケアマネはサボってばかりのけしからん奴らだ」等と考えだし、暇なんだからやれ営業をしろだの、介護業務と兼務しろ等と言いだします。
彼らからすれば、仕事とは利用者に直接何かをするものであって、それ以外は仕事ではないという認識。
これを数の暴力に任せてやってくるのだから、ケアマネからするとたまったものではありません。
この同僚の無理解がケアマネにとって仕事を辞める大きな原因になっています。

どうすれば、ケアマネ辞めずに続けられるのか?

どうすれば、ケアマネ辞めずに続けられるのか?

せっかく苦労してケアマネになったのに、つまらない事が原因で辞めてしまうなんて嫌ですよね。では、どうすれうばケアマネを辞めずに仕事を続けられるのでしょうか?

①辛い事を上司など、パワーのある人に相談する

先ほども挙げたように、ケアマネの仕事はメンタル的に相当キツイ部分があるのも事実です。

でもケアマネをやるような人はマジメな人が多く「この程度の事は自分で何とかしなきゃ」と思いがちで、その結果メンタルやられて「辞めるか/辞めないか」の究極の2択になるまで相談できずない人が多いです。

でも、そうなってしまうと続けるが難しいのが現実です。「辞める」という選択肢が自分の中でできてしまった時点で、心は半分以上ケアマネの仕事から離れてしまっているのですから。

だからその手前で相談しましょう。この時やはり基本は直属の上司。もしくは周囲を動かす影響力「パワー」を持っている人です。

幾ら相談しても、実際に自分が抱えている問題を解決する見込みが全くない相手では意味がないですよね。相談するからには、

「この人なら、自分の抱えている問題をなんとか解決してくれるんじゃないかな」

そう思えないと相談する気にもならないでしょう。そして実際に相談することで、問題が完全な形でなくても現状より改善し、働きやすくなることもたくさんあります。

逆に言えば、普段から上司やパワーのある人達と良い関係を保っておくことが、自分自身にとってのリスクヘッジにもなるという事です。

②周囲の人に積極的に助けてもらう

ケアマネの仕事の特徴上、どうしても自分一人で抱え込みやすいです。その結果

「これは私が自分でなんとかしなきゃ」

こんなマインドになった結果、上手くいかずメンタルを病んで「もうケアマネ辞めよう」ってなっちゃいます。

僕はまがいなりにも10年以上ケアマネをやった経験上言えるのは、ケアマネは仕事を一人で抱え込んじゃ絶対ダメという事です。

自分の担当利用者なんだから、自分がなんとかしないといけない

こんな風に考えているケアマネの人多いですけど、全然そんな事ないですからね。

担当ケアマネってのは、あくまで介護の事などで一番身近な窓口ってだけで、その人をサポートするのはチーム全員だし、何かあったらチーム全員で考えればいいんです。ケアマネ一人で責任取る必要なんて1mmもありません。

ケアマネを長く、楽に続けるコツはこれです。

助けられ上手になる事

僕も昔は一人で抱え込みがちだったんですが、それだとすぐ限界が来ました。そんな時周囲の人に助けてもらって、ずいぶん楽に仕事ができるようになったのを覚えました。

「自分一人で頑張るより、周りにやってもらったほうが全然いい結果出るし、何より楽じゃん」

このマインドになってからは、とにかくいかに周りに動いてもらうか?それに全集中するようにしました。

自分がやらなくてもいい事は周りにやってもらう。自分にしかできない事だけ頑張ろう

こんな風に仕事をやるようになってからは、残業も減り休日に仕事に行く事もほとんど無くなりました。その余裕ができたおかげで、今このブログの運営をやることができています。

助けてもらうためには、周囲の人達との信頼関係が大切です。苦手な人にも、「挨拶+軽く一言かける」そんな地味な積み重ねができれば、自然とあなたを助けてくれる人が増えると思います。

③どうしてもダメなら転職してケアマネを続ける

ある程度環境に恵まれていれば、周囲の助けを得ながら辞めずに働き続ける事もできますが、中にはそんな事が1mmも期待できないような超絶ブラック会社で辛い思いをしているケアマネの人もいるでしょう。

そんな所で心を病むまで我慢するのは得策じゃないです。1日も早く逃げちゃっていいです。

僕自身、以前の職場で

あなたなんかに、ケアマネなんてできるわけないでしょ。

このような言葉を言われる事もよくありました。しかし転職した結果、20代で居宅事業所の管理者になり、経営者に運営の事について相談されるようになるなど、これまでよりも圧倒的に良い環境で働けるようになりました。

 

だだしこれは僕が優秀だったわけでは決してありません。そもそも僕達普通の人間には能力差なんてほとんどありません。もしあるとするなら、それは環境の違いだけです。

その人にとって能力が最大限発揮できる環境があるかどうか

それがほぼ全てと言ってもいいです。だからこそ、あなたの能力を生かそうともしない職場とはサッサとおさらばして、環境を変えるほうが仕事もプライベートも充実する可能性が高くなります。

介護系に特化した、僕がオススメする転職サイトがコチラ

 

どのサイトでも強引な転職勧誘はなし。

1分程度の簡単な登録手続きと、自分の転職において大事な条件(勤務時間、給料、休日、業務内容、残業や休日出勤の有無など)を入れれば、後はその条件に沿う形でサイトの担当者が探して提案してくれます。

この中でも特にオススメなのが、
【しろくま介護ナビ】介護職のためのホワイト企業への転職・就職サポート



このサイトが他のサイトと異なる点として、「ホワイト企業」に特化した求人を紹介してくれる事です。

ここでいうホワイト企業に該当する条件としては以下のような事業所を指します。

・残業や休日出勤が少ない。あってもちゃんとお金が支払われる
・人間関係が良好で風通しの良い職場風土がある。結果として離職率が低い。
・有給休暇の取得率が高い
・これだけ条件がいいのに、給与基準が相場より高い
どうせ転職するなら、こういう条件が揃っているホワイト企業に転職したいですよね。
逆に転職でよくある失敗例がこれです。
①とりあえず今の職場が嫌すぎて、後先考えずに退職した

②お金に余裕がないから、切羽詰まってろくに調べもせずに次の転職先を決めてしまった

③転職先が前と同じブラック事業所で、せっかく転職したのに何も変わらなかった
転職するって勇気がいりますよね。僕も転職を経験してるから分かります。
だって仕事って自分の生活にものすごい影響を与える事だから。それを変えるって事は、引っ越しとか結婚や離婚とか、そういったライフイベントに匹敵するくらい大きな出来事なんです。
それを入念な準備なしに、適当に焦ってやってしまったら?そりゃろくな結果にならないですよね。
だからといって、自分一人でできる事なんて限界があります。そもそもホワイト企業がどこにあるかなんて僕達には分からないわけですから。
そこでプロの手を借りるのが最良の選択。そして数ある介護系転職サイトの中でも、ホワイト企業のみを限定して紹介してくれるのはココだけです。
実際に利用した人の口コミがコチラ

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46歳 女性

 

最初から希望通りの求人を紹介してもらえました

電話で希望を伝え終わってから、すぐにメールで求人を紹介されましたが、1通目から希望通りの求人内容で驚きました。電話で希望条件の他に施設の雰囲気がこうだったらいいのにな~と、ぽろっとこぼした所もきちんと聞いてくれていたのか、そこも含めて求人を探してくれていただきました。本当にありがとうございました

28歳 男性

担当者の方が、求人の内容にとても詳しかった

かなりたくさんの質問をしたのですが、きちんと全て答えてくださいました。施設の研修制度がどうなのか、離職率が高いのか低いのか、何名体制かなど、何を聞いても答えてくださり、求人の内容にとても詳しかったので安心しておまかせする事ができました。

39歳 女性

※引用元:しろくま介護ナビHPより

好意的な口コミが多いですね。特徴として担当のコーディネーターには、元介護系の仕事に従事していた人もいるので、実際にどういう情報を転職希望者が欲しいと思っているのかを把握してくれている事です。
その為、勤務時間や給料などの表面的な情報だけでなく、離職率や職場の雰囲気、業務体制など表には見えにくけど転職希望者が本当に知りたい情報も教えてくれるのが嬉しい所。
さらに担当のコーディネーターは親身になって話を聞いてくれます。この辺りは昔介護系の仕事に従事していただけあって他の転職サイトにはない強みと言えそうですね。
しかし、いざ利用したいと思っても、こんな風に考えてなかなか1歩踏み出せない人もいるのではないでしょうか?

転職サイト使って転職したい気持ちはあるけど、まだハッキリ辞めるかどうか決めれてないうちにこういうサイトは使いづらいな

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コーディネーターにちゃんと、内定が決まってから退職手続きを始めたい旨を伝えておいて、それが待てるホワイト企業だけ紹介してもらえばOKです。
転職を決意した時に、今働いている会社に退職を伝えるタイミングですが、ケアマネは引き継ぎ業務などもある為、大体退職希望日の3ヶ月くらい前には伝えるのがベストです。つまりターゲットにする求人は、内定が決まってから転職するまで3ヶ月程度は待つ事ができるホワイト企業です。
ちなみに僕は仕事で嫌な事があって「チクショー、こんな所絶対辞めてやる」って思ったら、コーディネーターに相談して「何かいい所ないですか?」って聞いて情報教えてもらって「その気になったらこんな所辞めていつでももっといい条件の所に転職できるな」ってメンタル回復に使ったりしてました(笑)
このサイトは登録も、相談も、何なら転職が決まってからも利用料は無料です。
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大手のサイトでは見えてこない現実を知る事で、本当に正しい判断をするための情報が得られるのがメリット。

転職について、迷っている人は1回参考に読んでみるといいですよ。

まとめ

ケアマネを辞めたいと思う原因

①責任が大きい
②無報酬で仕事させられ過ぎる
③同僚の人達の無理解
どうすれば、ケアマネを辞めずに続けられるのか?
①辛い事を上司など、パワーのある人に相談する
②周囲の人に積極的に助けてもらう
③どうしてもダメなら転職してケアマネを続ける
ケアマネは大変な仕事で、だからこそ辞めたいと思う人達の気持ちが僕には痛い程分かります。
一方で、ケアマネになる為にどれだけ苦労して努力してきたのかも知っています。
だからこそ、同じ仲間がいなくなる事は自分の事のように悲しくもあります。
今回の記事が、ケアマネを辞めたいと考えている人の少しでも役に立てば嬉しいと思います。
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